わたるんといっしょ


「我慢も過ぎれば慣れるって言うか。――まあ、それ以前に、学校の制服だからジャージで行くわけにもいかないんだよね」


ジャージをスカートの下に履いて登校する生徒もいるにはいるが、好美はどうも、あの格好がだらしないと思えて出来なかった。


寒いのに足を出して、と言う輩はいるが、そもそも考えてほしい。


「一年中スカートなのは、学校が決めたことだからね」


破るわけにもいかないと、好美は外気に触れる膝小僧を撫でた。


「女の人は、大変ですね」


「フェミ?」


「正直な感想ですよ。見ているこっちが寒くないかと、恐々します」


「あー、うん……、なんかごめん」


謝られた意味が分からなかったか、渉は首を傾げた。


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