宇宙人とストーカーと私



とはいえ、日本に来て間もない右も左もわからないであろう彼に



『迷惑なので近寄らないでください』



なんて可哀想なことを言えるはずもなく。


どうせ私はNO!と言えない典型的な日本人ですよ。


なぜなら日本生まれの日本育ちだから!


そんなことを悶々と考えていたら、いつの間にか隣の席に山田くんが座っていた。



「これからよろしく頼む。君の名前は?」



異国の王子にしては武士のような渋い喋り方だ。


おもしろいから彼の好感度があがった。



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