宇宙人とストーカーと私
当然みんなポカーンだ。
ギャルの子たちも黒く縁取られた目を目一杯広げて彼を凝視している。
そんな空気を知ってか知らずか、担任は冷静に窓際の一番後ろの席を指さし、
「お前の席はあそこだ。あの、普通っぽい女子の隣」
本日二つ目の爆弾を投下した。
は?え?えー!
私は新幹線もびっくりの速度で隣の席を見やる。
確かに空いてる。というか、新学期から空いていた。
うっそーん。
はっきり言って私は彼のような、そこにいるだけで存在感のある人間が苦手だ。
私は目立たず、しかし決して埋もれず、適当に過ごしたいのだ。
だからこんなに目立つ人が隣に来たら迷惑。