宇宙人とストーカーと私
その一点だって絶対に私のせいじゃない。
なんといえばいいのか、簡単に言うと交友関係が変わっているというか…
「姫ー!おはよう!今日も可愛いね!」
そこへ突然現れ、鬱陶しく後ろから抱きついてきた一人の青年。
噂をすればなんとやら。
彼こそが私が普通であることの妨げとなっている人物。
『佐藤 彼方』その人だ。
目鼻立ちのはっきりした整った顔立ち、爽やかになびく茶髪、それに180cm近い長身に伴う長い手脚。
一見すれば少女マンガにでも出てきそうな爽やかイケメンだが、その容姿と中身は遠くかけ離れている。