宇宙人とストーカーと私



それからしばらく何かを悩むそぶりを見せていたけれど、どうやら決心がついたらしい。


私の双眸を真剣な面持ちで真っすぐに見つめてくる。



「田中さんには特別に教えよう。」



そこで一度区切り、彼は何でもないことのように言い放った。



「実は俺、宇宙人なんだ」



………。


……………。


あは。



「へ、へぇー。そ、そうなんだー」



他に何かいいコメントがあるというものは挙手。



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