雨の日の。(短編)
のち晴れ
背中をつかまえると、三辻は少しびっくりして笑った。


「入る?」

同じ言葉に、おれは答えた。


「よろしくお願いいたします」


その答えにりょーかい、と三辻は笑った。

はんぶんこの傘におれは不恰好になりながら入った。
つま先も肩も濡れるけど、悪くはない、そう思った。





fin.
< 5 / 5 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:13

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

お伽噺を紡ぐふたり
果衣/著

総文字数/5,668

ファンタジー12ページ

表紙を見る
天神楽の鳴き声
果衣/著

総文字数/70,677

ファンタジー133ページ

表紙を見る
本と私と魔法使い
果衣/著

総文字数/85,479

ファンタジー251ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop