桜並木の下で 下 ~十月から三月~
「ねー、このまんまでいいわけぇ?」
「いいよ?」
「…翼はモテるんだし、下手したらロンドンの美女に取られちゃうかもよ!?」
なんで私がそれを阻止しなくちゃいけないわけ?
「べ、別にいいし。あいつが誰と寝ようが、いちゃつこうが、私には関係ないから!」
凛が目を見開く。
「アンタ、将来結婚できないわよ!?」
どこに話題飛んでるのー?
「奈美!」
叫んだのは、七夏。
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