桜並木の下で 下 ~十月から三月~




「翼が逃げるんだって!?早く告白しないと、脱走されるよ!?




 …。



「べ、別にいいよ…」




 私は、曖昧な笑みを浮かべ、立ち上がった。




「どこ行くの?」



「ん…屋上」




 なんとなく、気晴らしで。




 私は屋上に向かった。



< 94 / 115 >

この作品をシェア

pagetop