意地悪なアイツ【完】
『私が健人を避けてるのは!』
声の音量を間違えて、
私は大きな声で話してしまった。
回りにいた人達がなになに!?
という顔で私達を見てきた。
でも、健人はそんな事も気にせず
真っ直ぐ私を見てくれていた。
『恥ずかしいってのもあった…
でも、一番は健人に迷惑だと思ったから』
「はっ?」
勇気を振り絞って言ったのに、
とぼけた顔をする健人。
私は何も言えず、ただただ下を向いていることしかできなかった。
私達の関係は終わった…。
そう思ったとき
「お前そんな事で俺避けてたわけ?(笑)」
あのいつもの意地悪っぽい笑い方…
「誰も迷惑とか言ってないだろ」
低くて優しい声。
懐かしい…そんな事を考えていたら
「俺はな…」
健人が話始めた。