意地悪なアイツ【完】
「お前があんな行動をとって正直驚いた…
だけど俺はちゃんとお前の気持ちに答えれなかった…」
健人は俯いて話す。
「あの時、
期待しろよって曖昧な返事してごめん」
空は暗くなり月が出て、
その回りをキラキラと星が輝いている。
公園についた時はいっぱいいた人も
私達を合わせて4人しかいなくなっていた。
「だから今日はハッキリ返事するよ」
私はゆっくり頷いた。
「……」
『……』
妙に長い沈黙が
益々私の鼓動を早くさせる。
『俺は、お前が好きだ』
えっ?
いっいま好きって言った!?
好きって…!?
みるみる熱くなる私の顔。
きっと林檎のように赤いのだろう。
そんな私の顔を健人は両手で包んだ。
「お前は俺のことどう思ってんの?」