【完】運命は罠と共に
――ギシッ。


ベッドが揺れたのを感じ、目を覚ました。


「起こした?」


体を起こして、声のした方を見ると、お風呂上りらしい田…洋輔さんがいた。


「…どのくらい寝ちゃってました?」


「まだ1時間も経ってないかな。激しかったからね」


少し前までの激しい行為が、脳裏に浮かんでしまった。


「……わざわざ言わないでください///」


「何?足りなかったの?」


とんでもないことを言い出した。


身体がだるくて仕方ないんですけどね。




「そんなことないです!」


「分かってるって。とりあえずさ、その格好どうにかしてくれる?我慢できる自信ないから」


そう言われて、自分の格好に気付いた。



「……きゃっ」


慌てて布団をあげて、身体を隠した。


そうだよね、裸のままじゃん、私。


今チラッと見えただけでも、胸元には彼がつけた所有印がいくつも見えてしまった。


こんな格好で話してたと思うと……もう、やだ。恥ずかしすぎるよ。






「……私もシャワー浴びたんですけど」


照れ隠しもあって、ぶっきらぼうに答えてしまった事にやってしまったと思った。


こんな時くらい意地を張りたくないんだけどね。


「その反応もいいね。なにもしないから、そんな警戒しないで。お風呂はこの部屋出て右手にあるから。タオル類もおいてあるから適当に使って」


私で遊んでるように感じる洋輔さんに、ちょっとだけムカついた。


「こっち見ないでください」


そう言い捨ててお風呂場へと向かう私の後ろから、クスクスと笑う声が聞こえた。

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