【完】運命は罠と共に
「あっ!また脚立出してやがる。あれだけ注意したのに」


途中庭に出ていた脚立に気付いた洋輔さんは溜め息をついていた。


ここに来て洋輔さんがすごくにぎやかになった。


私といる時には見せない顔を見れたことを嬉しく思うと同時に、寂しくも感じた。


でも、私も脚立に関しては思うところがある。


「80代の脚立はやめていただきたいですね」


いや、これは仕事をしながらいつも感じてたことだから。


ついつい素直に言葉に出してしまった。


「だろう?だからこうやって時々見に来ないと、何しでかすか分からないんだよ。困った年寄りだよ」

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