【完】運命は罠と共に
あの後、まさに根掘り葉掘りという言葉そのものののように、お祖父さんに質問攻めにあった。
最終的には洋輔さんが、お祖父さんを怒って終了した。
それが不満だったらしいお祖父さんは、「庭の脚立を片付けとけ。いつも触るなと言うだろう」と、自分で出したことは棚に上げ、洋輔さんを上手に使った。
渋々了承した洋輔さんは1人で庭へと向かった。
要するに……お祖父さんと2人きり。
洋輔さんの姿が見えなくなると、お祖父さんは急に真剣な顔になった。
「奈々さん、洋輔をよろしく頼むね。もういい年だし、家族には弱さを絶対に見せないんだよ。いつも私のことばかり気にかけてね。奈々さんといるときは、ちゃんと笑ってるようだった。久しぶりにあんな顔を見た。分かると思うが、普段はお互い憎まれ口ばかりだからな」
真剣だった顔は、優しい表情、そして申し訳なさそうな表情えと変化した。
あー、本当にいい家族だな。
「私の方がいろいろ救われてるんですよ?少しでも洋輔さんのお役にたてれば嬉しいと私も思ってます」
「本当に君みたいな子でよかった。おっと、そろそろ洋輔が戻ってきそうだ。あいつには今の話内緒でお願いします」
「分かりました。隠し通せるかは分かりませんが、内緒にします」
彼の家族とこんな風に話を出来たことが嬉しかった。
最終的には洋輔さんが、お祖父さんを怒って終了した。
それが不満だったらしいお祖父さんは、「庭の脚立を片付けとけ。いつも触るなと言うだろう」と、自分で出したことは棚に上げ、洋輔さんを上手に使った。
渋々了承した洋輔さんは1人で庭へと向かった。
要するに……お祖父さんと2人きり。
洋輔さんの姿が見えなくなると、お祖父さんは急に真剣な顔になった。
「奈々さん、洋輔をよろしく頼むね。もういい年だし、家族には弱さを絶対に見せないんだよ。いつも私のことばかり気にかけてね。奈々さんといるときは、ちゃんと笑ってるようだった。久しぶりにあんな顔を見た。分かると思うが、普段はお互い憎まれ口ばかりだからな」
真剣だった顔は、優しい表情、そして申し訳なさそうな表情えと変化した。
あー、本当にいい家族だな。
「私の方がいろいろ救われてるんですよ?少しでも洋輔さんのお役にたてれば嬉しいと私も思ってます」
「本当に君みたいな子でよかった。おっと、そろそろ洋輔が戻ってきそうだ。あいつには今の話内緒でお願いします」
「分かりました。隠し通せるかは分かりませんが、内緒にします」
彼の家族とこんな風に話を出来たことが嬉しかった。