【完】運命は罠と共に
彼の宣言通り、私は彼に溺れた。


後戻りはできないほど溺れてるのは、今に始まったことではないけれど。


些細なサインにも気がついて、私の気持ちを零すことなく掬い取ってくれる。


こんな素敵な人は、他にはいないよね。


私のはもったいないくらい。


薄れゆく意識の中で、彼の隣に立つに相応しい女性になろうと誓った。
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