【完】運命は罠と共に
「退院するまでダメ」

槻木さんの言葉を信じて、これといった行動は起こさなかった。


退院日までは。



退院日に検温に来た金本さんに連絡先を渡した。


困った顔をする金本さんになんだか切なさを覚えた。


あー、顔に出てたかもな。



「受け取るだけ受け取ってくれない?」


俺の言葉に彼女は小さく頷いて、受け取ってくれた。


「ありがとう」


その様子が可愛くてつい頭を撫でてしまった。



「可愛い。連絡待ってるから」


更に顔を赤くして恥ずかしそうにする彼女にすこしだけ、意地悪したくなった。


そうすると赤い顔のままツンとした態度をとった彼女。


照れ隠しだろうか。

ますます可愛く思えてきた。



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