私を壊して そしてキスして
「痛ッ」
激しい頭痛に顔を歪めながら、目を覚ます。
もう、この頭痛も最近では日常茶飯事だ。
少し胃がもたれている感じがして、飲み会の事を思い出した。
あっ……。
暗闇に慣れてきた目が、見知らぬ部屋を映し出す。
「起きたのか?」
誰もいないと思っていた私は、その声にビクッと震えてしまった。
「柳瀬、さん。ここは……」
「水、飲むか?」
そう言って差し出してくれたミネラルウォーターを一口飲むと、その冷たい感覚が、喉から胃まで降りていくのが分かった。
「お前ん家、分からなくてさ。って、口実だけど」
「えっ?」
窓際にいる柳瀬さんが、ゆっくりタバコに火をつけて、それを大きく吸い込んで吐き出す。
「あっ、お前タバコ嫌だったな。ごめん」
何でそんなこと知ってるんだろう。
そういえば、私の前で彼がタバコを吸ったのは初めてかもしれない。