私を壊して そしてキスして

「本当はこのスタイルが一番効率がいい。

根を詰めて仕事をしているだけでは、集中力も途切れて、いい結果が生まれない。
そんなとき、雑用をすることで少し没頭していた仕事から頭を切り替える。
もちろん、時々サボってな。

そうしてもう一度仕事に向かうと、違ったものの見方ができたり、フッとアイデアが浮かんだりするんだ」



翔梧さんのその言葉に、ふと気が付いたことがある。

そういえば、お茶を淹れるために給湯室にいたとき、彼はよく自分の分を取りに来ていた。
座っていてくださいと何度言っても。


あれも、そういうことだったのかもしれない。


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