私を壊して そしてキスして
「えっと、菜那ちゃん」
「気安く呼ぶな」
「うるさい小姑だな。じゃあ、香坂さん」
「はい」
「ここは小さな会社だから、この仕事だけをしていればいいということはないんだ。
だから営業にも出てもらうし、経理も秘書的な仕事も、もちろんお茶くみも全部やらなくちゃいけない。
開発に関してだけは、その道のプロ集団がいるから、少しずつその内容を知ってもらえばいいよ。
もちろん、突然できるようになるわけじゃないし、俺たちもサポートする。
覚悟はあるかな?」
その言葉は、厳しいものだったけれど、平井さんの目はとても優しかった。