騙されてあげる~鬼上司に秘密の恋心~
「やってましたよね?仲森さん。昔、すごく有名だったじゃないですか」
「そうそう。天才ピッチャーなんて言われて、メディアで騒がれてましたよね」
やめて……
彼の前でその話はしないで……
「あっ、でも。怪我して野球止めた時は、本当残念でしたよ」
「私も応援してたんで、聞いた時はショックでした」
思わず、俯いてしまう。
手に汗が滲んできた……
「私、噂で聞いたんですけど。仲森さんの怪我の原因って、その時付き合っていた彼女なんですよね?」
嫌だ……
どうして知ってるの?
思わず耳を塞ぎたくなる。
「彼女を庇って自分が代わりに車に轢かれたって聞きましたけど。それって本当なんで……」