騙されてあげる~鬼上司に秘密の恋心~
「Sorry, she ………」
それを見かねた仲森さんが、何かを代わりに英語で話してくれた。
た、助かった……
昔から助けてもらってばかりだ。
仲森さんはわたしがピンチの時、いつも助けてくれる。
また助けられちゃったな……
そして、会議は2時間ほどで終わった。
本社の人たちが帰り、会議室に残ったわたしたちは同時にホッと息を漏らした。
「だから言ったんですよ、店長。加藤は止めておいた方がいいって」
呆れ顔を向けながら店長に話しているのは、ジョンだ。
確かにジョンはわたしが英語全くできないのを知っている。
知らないのは、わたしに意味のない期待を寄せていた店長だけ。
「ジョンが言った意味がやっと分かったよ。まさか加藤が英語話せなかったとはなぁ」
「すみません、店長。期待に添えなくて……」
思わずシュンとなってしまう。