騙されてあげる~鬼上司に秘密の恋心~
「あっ……そんなとこ、やだ……」
キスを深めながら、衣服の中に手を忍ばせる秀ちゃん。
彼の指が敏感な部分を刺激して、わたしの反応を楽しんでいるかのよう。
そして、予め用意されていた布団に二人で倒れた。
「こっちのは必要なさそうだね?」
隣に敷いてあるもう1組の布団を見て、クスリと微笑みながら彼は言った。
「秀ちゃん、いじわる……」
「何とでもどーぞ」
再び深く深く貪るようなキスをされると、もっともっと彼が欲しくなる。
もっと……と、欲張りになる。
「秀、ちゃん……そんなに見ないで……」
「麻菜、何恥ずかしがってんの。これからもっとすごいことするのに」
下着姿にされ、思わず手で隠すと、意地悪そうな表情になった秀ちゃん。
「えっ、すご……!?って、えっ!」
「大丈夫。俺が手取り足とり、教えてあげるから」
彼がわたしの手を握ったのを合図に……
わたしたちは、時間をかけてゆっくりと。
一つに溶けていった。