騙されてあげる~鬼上司に秘密の恋心~
1.最下位脱出
それから時は少し経ち、11月となった。
そろそろここに来た成果を見せないと、アメリカからやって来た意味がない。
そう焦りも感じ始めていた頃。
10月分の売上ランキングが発表された。
いつもブティック部門最下位に位置しているここ、STAR☆。
ランキングがパソコンに送られてくると、何位にあるのか探すのが楽だったけれど。
今回は、一番下の位置にいなくて一瞬焦ってしまった。
「店長、うち最下位じゃないですよね?」
パソコンの画面を見ながら、幸さんが戸惑いがちに尋ねた。