騙されてあげる~鬼上司に秘密の恋心~



「う、うん」

そう返事をすると、安心したように微笑んだ彼はそっとわたしにキスをした。



「絶対破るなよ?もし破ったら、お仕置きだから」



それからギュッと力いっぱい抱きしめられた。

その時にふわりと彼からシャンプーの香りがして。

それとは対照的な自分の臭いが気になった。



「秀ちゃん、離して!シャワー浴びてくる!」

「いいよ、そんなの後で。もう少し寝よう」

「でも、わたし臭いから」





< 398 / 519 >

この作品をシェア

pagetop