騙されてあげる~鬼上司に秘密の恋心~
秀ちゃんはわたしの言葉なんてお構いなしという感じで、再び横になった。
わたしもまた横に寝かされて……
「秀ちゃん、やっぱりシャワー……」
「あっ、そうだ、麻菜。言い忘れてた」
やっぱり秀ちゃんはわたしの話を聞いてないみたいだ。
それが早く用件を言って寝たいからなのかもしれないけど。
たまに、特に朝方にこういうことがよくある。
「来週の日曜日、空けといて。実家に帰るから」
「え?来週?実家?」