騙されてあげる~鬼上司に秘密の恋心~



でも、今がそれを話す時だ。



「わたしと同じショップで働いてる、田畑幸さんって知ってる?」

「知ってるって、最近寿退社するって騒がれてるあの美人さんでしょ?それに先輩と仲が良いって聞いてるけど」

「そう、その幸さんが……その、秀ちゃんと、付き合ってるみたいなの」

「え!?」


春菜はそんなまさかと、あまり信じていないようだった。

でも、これまでの話をしたら、信じないわけにはいかないと思う。



「麻菜の勘違いじゃないの?先輩がそんな二股みたいなことするとは思えない」

「でも、わたし見たんだ。今日、秀ちゃんの家で、二人がキスしてるとこ」

「え!?キス!?」





< 442 / 519 >

この作品をシェア

pagetop