騙されてあげる~鬼上司に秘密の恋心~



あの光景は忘れることが出来ない。

家を出てから何度あの場面が頭の中で繰り返されたことか。



「それ、本当に先輩だったの?」

「秀ちゃんに決まってるよ!だって秀ちゃんの家だよ!それに幸さんと二人で産婦人科に入るところも見たし、前に二人でわたしのことで計画がどうのっていう話もしてた!」


一気に話し終えると、2杯目のビールも一気に飲み干した。

頭がグラグラする。




「そっか……でも私は信じられないかな。先輩、麻菜のことすごく大切にしてたの見てきたから。昔も今も、ね」





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