騙されてあげる~鬼上司に秘密の恋心~
「俺が向こう言ったら、しばらく麻菜と一緒にいられなくなる」
「秀ちゃんが夢を諦めるより、ずっといいよ」
お願いだから、もうわたしのせいで夢を捨てないで。
「本当はコーチにならないかっていう話が来てから、ずっとやりたいって思ってたんだ」
「うん」
「でもそれだと麻菜と離れないといけない。麻菜との約束を破ることになる」
「でも、帰って来てくれるんでしょ?」
秀ちゃんは約束を破るようなことはしない。
いつかきっと帰って来てくれるはずだ。