騙されてあげる~鬼上司に秘密の恋心~
「それにぃ~麻菜ちゃんだって、敬語使ってないじゃん。一応、僕上司なんだけどさぁ」
「アンタがいつものノリで来るからでしょう?それから、その語尾伸ばすの止めてって何回言ったら分かるわけ?」
「へーい」
ジョンって全然年上っぽくないから、話してる時どうしても弟と話してる気分になっちゃうんだよね。
子供っぽいし、一人じゃ何も出来ないし……
今も目の前で拗ねているジョンに、どうしてこの人が上司なんだろうと不安になる。
「あっ、そうだった!麻菜も誘おうと思って声かけたんだった!すっかり忘れてたよぉ」
突然ヘラっと笑ったと思ったら、こんなことを言いだすジョン。
おい、忘れるなよ、と突っ込みたくなる。
「店長が飲みに連れてってくれるんだけど、麻菜も一緒にどうかって」
「店長が飲みに?」
「うん」
店長が飲みにねぇ……店長の誘いだし、断らない方がいいと思うんだけど……
「ごめん。わたしは行けないって店長に言っておいて」
「え~?麻菜ちゃん、行けないの?どして?」
「まぁ、色々あるのよ」