【完】三つ子のヤクザと狼娘 巻ノ壱
奏太さんが、私のことを見上げる。
目つきが、狼みたいですっ!!
「あのさー、花蓮?別にツラいなら言わなくていい、って言ったんだけどよ…隠し事はしないで素のままで接するのが竜王流だから。何があったのか、洗いざらい吐いてもらいたい」
あ、洗いざらい…て、拷問か取り調べみたいで、怖いんですがっ…!?
ていうか、暴走族みたい…(注・みたい、じゃなくて本物です)。
…ってまって!?
全てってことは…私が狼の子だってことも話すの!?