【完】三つ子のヤクザと狼娘 巻ノ壱




 そしたら、間違いなく追い出されちゃう…!




「…まぁ、無理にとは言わねェけど。でも、誰にこんなひどいカッコにされたのかぐらいは教えてほしい」




「私…通ってる学校で苛められているんです…。今日も、体育館倉庫に閉じ込められて、こんなにされました」





 私は、奏太さんの目が怖くて、ボソボソと言った。




「マジカル!?こんなかわいい子をいじめるなんて、ナンセンス!」




 龍太さんが声を上げる。




「龍太、今は夜なんだから、静かにしろよ」





 
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