花
「…何か、眠くなって きちゃった 笑
もう そろそろ帰ろっか」
さっきまでの真剣な様子が嘘のような笑顔で、あなたが言った。
「う、うん…そうしよっか?」
あなたの そのスイッチの切り替えの早さに、
私は若干 気遅れしながらも、そう答えた。
でも頭の中では、
あなたを引き止める方法を、一生懸命 考えて。
「そ、宗谷くん!!」
「ん?」
そう訊き返す表情が優しくて、
胸が詰まりそうに なる。
「えーと、そのー…
今は、とりあえず、家に帰るだけ だよね?」
「は?笑」
「…何処かに行っちゃわないよね?」
「行かないよ 笑」
さっきまで、今にも消えそう だった癖に、
そう言う あなたの本心が、分からない。
でも、少しでも あなたを止められれば…止めなくちゃ、そう思った。