暫くして蓮が″先生に呼ばれてるから″と言って、いそいそ と 去って行った後、

和も凛も顔を見合わせて

″私達も戻ろうか″と、校舎に向かって歩き出した。






「ムニー先輩って…、すごいね」




「…すごい人でしょ 笑」






「うちらの険悪な雰囲気を、

一瞬で変えちゃったもんね…笑」






校舎に向かう道すがら、

二人は今しがたまで一緒だった、蓮の話を していた。






「何か…、太陽みたいな人だね」




和が正直に、思ったままの感想を口にすると、

凛は少し考えてから、真面目な顔をして、言った。






「…うん。


すごく、良い人だよ…」





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