白いジャージ9 ~最終章~
「結局、何年経っても一番人気は、和人なんだよな」
コーチにそんなことを言われて・・・・・・
「まぁ、こうして見まわしても、やっぱり和人が一番かっこいいからな」
先生にまで言われた。
大学時代、平沼は別として、部員の中で俺のことを好きだった子がいなかった。
そのことが、部活に集中できた要因だと思っている。
女子部員との間で、恋愛関係でゴタゴタしちゃうと、大変だったと思うんだ。
なんて、考えている時に声をかけられた。
「なぁ、大竹って新垣のこと好きだったらしいぞ」
「それはないよ。アイツは、俺のこと友達としか思ってないもん」
「それが、違うらしい。ずっと隠してたんだってさ。さっき、暴露してたよ」
「嘘だろ?」
俺は、言葉を失った。
全く・・・・・・知らなかった。
4年間、気付かなかった。
再会した時も、普通に友達って感じだったのに。