Lonely Lonely Lonely

「樹、私はね。子供が大好き。養護教諭は、勉強を教えるだけじゃないんだ。
おんぶに抱っこの肉体労働、それに心のケアもある。


毎日ヘトヘトになるほど大変だけど、私は、この仕事が好きだよ。


私は、先生ありがとう、先生大好きだよって、



そう言ってくれる子供たちの笑顔が見たくて、


働いているんだよ。


そう言いたかったんだよ、あの日……。


いや、そうじゃなくて、いつか樹が、仕事に誇りを持てるようになった時に……」



二人だけの話だね、と、家族は席を外してくれていました。


「いやだ~、いやだよ~。ああ……もう、なんで?」



なんでこんなことに。



泣いてばかりいたら、次第に言葉が出てこなくなってきました。



私を置いてきぼりにするなんて、樹のバカ!
まだまだ弁護士として未熟なくせに、バカ!
この先、私、どうしたらいいのよ~。



声が出なくて良かったです。こんなことを家族に聞かれてはたまらない。



しかし、なかなか泣き止まない私を心配して、界くんが入ってきてくれました。



「めぐみさん、時間も時間だし、何か食べに行きませんか?今日は俺が奢ることになったから、ぜひ一緒に」




「そ、そんな……」




「そんな気分じゃないとか言わないで。これからうちの親もめぐみさんも、大変なんだから、何かうまいもん、食べよう」



そんなの申し訳ないって言おうとしたんだけどね。


ちょっと早とちりしちゃうところも、
なんだか似ている。



それがまた、涙を…………。



ぐずぐずしていると、いつの間にか私はそのまま久保田一家との食事に合流させられていました。


その先のことは、よく覚えていません。












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