歩み


誰もがこんなに孤独なのかな?


お前なら分かってくれるよね。
お前は俺と似ているから。



この日、空は晴れなのに空気は湿っぽかった。
モヤモヤした霧のようなものが空中に埋め尽くされているような気がした。

けど俺は家政婦に言った言葉が嘘にならないように、昼過ぎくらいに学校へ行った。


富田を悲しませたくないし…、それに沙紀に会いたいし。
沙紀とはあのケンカ以来、一言も喋っていないし目も合わせていない。

早く謝りたかった。
仲良くなれなくてもいいから、普通に戻りたかったんだ。


学校に着いたとき、丁度昼休みで、学校内が騒がしくなっている。


たまたま中庭の横を通って、教室に向かおうとしたとき、俺の目にある光景が映った。



中庭はある二人の姿があった。
その二人を見て違和感を感じたのを今でも覚えている。


だって、組み合わせが考えられない組み合わせだったから。






そこには、司と、明日香がいたんだ。




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