歩み
小林との思い出を残しておきたいだろ?
形に残してさ。
プリクラだったら無くさない限りずっと残るから、だから選んだんだ。
「記念にさ。いいだろ?」
確認を求めようとしたら、未だに優は理解に苦しんでいた。
そんなに考えることでもないのに。
「いいよ~撮ろ」
「うん、撮ろ」
沙紀と小林は俺の提案にすぐ賛成をしてくれた。あとは優だけ。
俺はもう一度確認を求める。
「優もいいだろ?」
すると優は小さくため息を溢して、頬を真っ赤に染めてこう呟いた。
「…いいよ」
「じゃあ出発~」
さすが優。
俺の期待を裏切ったりしない。
お前なら俺の気持ちを受け止めてくれると信じていたよ。
ゲームセンターの中は相変わらずうるさかったけど、今日はそんなにも気にならなかった。
嬉しさがうるささより勝っているのだろう、きっと。
俺はこの前沙紀と撮ったプリクラ機を選び中へと入っていく。
お金を入れて、背景や肌の色を適当に選んでいく。
そして準備完了。
「じゃあ撮るよ~。笑って」