歩み


いつか来ると信じたい。笑いあって「そんなこともあったね」と言って幸せだと噛みしめたい。


俺は信じている。





…優たちが別れたのは、秋晴れの日だった。
二人は他人のようになってしまって、俺と沙紀はどうしたらいいのか困っていたのだ。


隣同士だった二人は、いつの間にか教室の中で一番遠い距離に変わってしまった。


遠くなってしまった、二人の距離。
つい最近まで優は小林との距離を縮めようと必死だったのに、今では離れようと必死だ。



なぜ?なぜそんなことをするの?


優を見ていれば分かるよ。
まだ小林を好きなんだろ?



だって何も変わっていないから。
付き合っている時と何も変わらない。


変わってしまったところは、優の姿だ。



小林と別れて優は変わってしまった。
髪の毛を明るくし、耳にはピアスをしていた。


まるで滝川先輩を真似ているように見えたのは俺だけだろうか?



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