不器用なぼくら
幸宏「着いたー!!」



さえ「いえーい!!」



山田「さて、チケット渡すからお前ら無くすなよ」



太郎「おぉ・・・すげぇ・・・俺あれ食いたい」



廉「ダーリンったら」



シュン「え。まだその設定続いてるの?(笑)」



薫「遊園地かなり混んでるじゃん」



山田「話を聞けぇぇ!!!!」












こう・・・客観的に見るとこの人達



全くと言っていいくらいまとまりがない



もらったチケットを眺めてみる



私・・・遊園地に来たこと・・・ない、かも




さえ「みお行くよー!」



みお「あ、うん!」



せっかくだもん



楽しまなきゃ損だよねっ!




山田「おい!あれ!俺あれに乗りたいぞ!」




幸宏「まさかの山さんノリノリなんだけど!!」



廉「きっと山さんが1番来たかったんでしょ」



山田「うるせーよ!!!」



先頭をきって歩く3人 すでにノリノリだ







薫「さえちゃん、どれ行く?」



さえ「私あのジェットコースター!」



シュン「げ!あれはエグいだろ!」



さえ「ビビってる!シュン君って根性ないなー!」



シュン「あ!?上等だコラ!」



薫「いや、シュン君ビビってるでしょ(笑)」



真ん中歩く3人も盛り上がってる



そして・・・










太郎「あ、これうめぇ」



1人ポテトとチュロスを食べながら歩く清水さん



と、とりあえず隣を歩く私



何か皆のノリについていけない



おいてかれちゃった・・・









太郎「皆のトコ行かないの?」



みお「え?」



太郎「せっかくなんだからはじけておいでよー」



みお「清水さんはどうするんですか?」



太郎「ん?」



みお「1人で食べたりしてますけど・・・」



清水さんはニコニコして私を見た



太郎「俺こう見えて自分勝手だから。1人でふらふらしちゃうの」



みお「団体行動苦手なんですか?」



太郎「全然!その時の気分!だから皆俺の事ほかっとくの(笑)」



みお「すごいですね・・・」



太郎「ん?何で?」



みお「私1人ってちょっと苦手で・・・」



太郎「あ、そうなんだ」














そう あの日からだ



1人でいることがすごく怖くなった



誰にも言えなくて ずっと・・・

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