結婚してください。パンツ見せてください。
三つ目の特大弁当は、重箱五段になっていて、とにかく多かった。
もし全ての弁当箱に睡眠薬が大量に入っていたら、危険どころの騒ぎではないかもしれない。
そんなことを考えていても、俺の手は止まらなかった。
もうそういうのはいい。
俺はやっと、気づいたんだ。
そう、昴に対するこの気持ちに……。
どうして今まで気づかなかったんだ。
こんなに、近くにいたのに。
こんなに、伝えてくれたのに。
あいつのこと、あいつの全て。
ちゃんと分かってるつもりだった。
「……負けない…」
俺は、本当は。
「絶対、勝つ……」
ずっと、昴を。
「昴は、俺の女だ!」
愛していたんだ。