結婚してください。パンツ見せてください。


――カタン…!



「よっしゃあぁ!俺の勝ちだ!!」




声をあげたのは、蓮華だ。

















しかし、それと同時に。


「これ……で、すば、るは…」



蓮華はどんどん傾き、倒れた。


寝てしまったのだろう。大きい寝息が聞こえる。





『……ね、寝てしまいました。蓮華選手、眠ってしまいました!』



『これは、勝ちになるのか?』

























――カタン。




「ごちそうさまでした」








数秒遅れて、俺が合掌しながら言った。

それでも俺は、その場でじっと耐えていた。

判定が下る、その時まで。




皆、静まり返ってしまう。






『あ、有栖川さん! 判定を!』



奈々緒が有栖川にマイクを渡すと、みんなが有栖川を見た。

もちろん、蓮華を除いて。





有栖川はマイクを受け取ると、真剣な表情で大きく息を吸った。



































『勝者、東藤悠吾!』



























「……お?」



まじか。


軽く信じられない。


俺は小さく笑うと、そのまま倒れた。
< 47 / 51 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop