妖将棋 <十二神獣と朱眼狼>
「うちのお姉ちゃん、遥の美形っぷりに腐女子魂刺激されて、耐えられなくなって剥いちゃったのよ。それからいろいろな話してもらって、あたし達のことも話したの。
対価は対等なものを支払わなきゃならないから」
緋音にバカと言われるのもわかる。
龍二は頭を押さえながら、遥の頭をぺしぺし叩く。
「緋音ちゃんが心配すんの無理ねぇわ。翁はこのこと知ってんのかよ?」
遥はコクリと頷いた。
「まあ、翁が知ってるんなら俺文句言えねぇし。まさか遥がこんなにマヌケとは思わなかったぜ」
よく今まで他人にバレなかったのかが不思議でたまらないほど、二人は落ち込む遥を見据えた。
そんなこんなで三人は学校へと足を運び、龍二を職員室へと送り届けて二人は教室へと向かった。
ざわつく教室では、挨拶が行き交っていた。
前後の席になっている二人は、ホームルームが始まるのを待っている間、昨日の話を戻していた。
緋音には何でも話せる唯一無二の親友。
たまに母親のように叱ってくれる、そんな緋音を、遥は大事にしていた。