★時の架け橋★ ー誠の背中に恋をした。
そんな事を考えている内に夕刻になり…
永倉「それ貰うぜっ!!」
平助「うわっ新ぱっつぁん!!俺の魚!!俺のっ!!」
いつもどうりの騒がしい夕食も終り、日も沈み、夜になった。
皆、寝ている刻の為いつも賑やかな屯所はシーンと静まりかえっていた。
雲ひとつ無く、綺麗な三日月…
見つめているとその三日月に引き込まれそうだ。
とても……とても不気味な夜だった…。
“何か“が起こりそうな程に…。
そんな中美鈴は一人で縁側にいた。
愛次郎の事や自分の生きるこの時代。
自分の無力さ、
情けなさ、
……………思い詰める事が多すぎたのだろう。