★時の架け橋★ ー誠の背中に恋をした。

込み上げてくる感情と葛藤しながら土方は美鈴に着付けをしてやった。


姉がいた土方は簡単に着付けをすることができた



美鈴「本当にありがとうございます。」


ぺこりと頭をさげる美鈴。



土方「もう、やらねぇからな。」


土方(本当にもうやらねぇ…）





美鈴「はい！じゃあ私、もう遅いので先に寝ますね。」





と言うとあっという間に布団に入り、すぐ眠ってしまった…


土方(俺はまだ風呂も入ってねぇってのに…）



土方「寝んの早すぎだろ…本当、警戒心無さすぎだな」



今日見る限り、美鈴が壬生浪士組を探っているような感じはしなかった。


それより、幹部たちに会えて本当に嬉しそうにしていて俺からみてもアイツは間者ではないと思う



……ただ。アイツは気づいてないようだが、アイツが浮かべる笑顔は全て…



偽物だった。




きっと無意識にしているのだろう。


何かを抱えていると言う事は確かだ。



それが壬生浪士組にとって害にならないとは言い切れない…


土方「山崎…」






その名前を呼んだ途端、天井から男がでてきた




土方「コイツを監視しろ…壬生浪士組にとって害のある者かどうかをな…」





山崎「承知」




山崎は それだけ言い、天井に戻っていった。




土方「間者でもない…商人の娘でもない…コイツは……



誰だ？」





そう思いながら腰を上げて美鈴の顔を見つめた後、風呂に向かった…