★時の架け橋★ ー誠の背中に恋をした。
美鈴「皆さんおはようございますっ」





いつもの笑顔で笑う。





その笑顔は汚れた連中の和みとなり、






その鈴が鳴るように凛とした声はむさ苦しい男達がいる屯所に可憐な華を咲かせる。





美鈴はいつもどおりに日々を過ごす。





新見の事を聞いた日だけ、





そう言った美鈴の言っている事は本当で、






次の日には昨日の様子が嘘みたいに何もかもが元通りになった。





本当は無理をしているんじゃないか。





そう心配する隊士は数多く居た。





だがその隊士達は、





美鈴の存在をただ遠くから高嶺の華の様に見つめていただけ。





だから思うのだ。





女子はか弱い生き物だ、と。





しかし、美鈴と話し、美鈴の事を良く知ったもの達にとってその考えなどは無い。





美鈴は勿論弱さを持っている。






だけど、強さを持っているという事も知っている。





だから安心しているのだ。





美鈴が自分の強さで立ち直って、本当にいつもの美鈴に戻ったなと感じているから。
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