青春と幼なじみ
「南が中学2年の時、両親が他界して、今の親戚のおばさんに引き取られてるのお前も知ってるだろ?」
「うん、交通事故だったって・・・」
「そのおばさんに引き取られてからさ、南あんまうまくいってなかったらしんだ・・・」
「うそ・・・。
でも南ちゃんとうまくいってるって言ってたよ!?」
「南の言葉の方が嘘なんだ。
葵に心配かけないように言ったまでのことで、本当はかなり重荷を背負ってるんだよ・・・」
「そうなんだ・・・。」
知らなかった。
南にそんなことが…。
いつも明るく元気だから、全然そういうのに気づかなかった…。
ずっと側にいたのに…。
「だから、南とおばさんの間に何かあって、今元気がないじゃないかと思ってる…」
「そう…なのかな…」
南…ずっと1人でそんなに頑張ってたんだ…。
「私、南に何をしてあげられるのかな…」
「葵は葵のままで、南の側にいるといいんじゃない?」
「…うん」
そうだよね。
私は私の出来ることで南の側にいて、力になろう。