青春と幼なじみ
「あ、電車来たよ」
「うん」
葉月に反応して電車に乗り込む。
私たちが住んでる場所と海は結構離れていた。
電車に乗ること約一時間。
「着いた〜!」
電車から降りると、早速海の潮風の匂いがした。
「うわー、懐かしいね」
「て言ってもたったの一年ぶりだがな」
そう。
去年は海に行ってないのだ。
何故かというと、理由は簡単。
去年は私たち三人、受験生だったからだ。
さすがに中3ともなれば悠長に遊んでなんていられない。