神の卵を授かりし鳥
「何の感情を処理してるんだ?」

「現在モラルを消去中……完了。わかった。オジサンのマンションに行く。その変わりご飯食べさせてくれる?まだなんか食べたい」

「いいだろう」

私は杉山君を連れ滑山のふもとまで下りた。そして路駐していた車の助手席に彼女を乗せ、高速道路を走らせる。

「オジサン金持ちなんだな。これって高級車なんだろ」

「そうなのかな?貰った車だから値段は知らないんだ」

「へぇー。マンションにはどれぐらいで着くんだ」

「1時間もあれば…あっ!いっ!うっ!えっ!おぉぉぉ!」

「どうしたオジサン!額から尋常じゃないぐらい汗が出てるぞ!」

あれが前触れもなしに始まった。腹痛をともなうヨーグルト的効果!早くサービスエリアに行かなければ非常に危うい状況だ!

「おい!オジサン大丈夫か?」

「……」

今は何も喋れない。一瞬の気の緩みが、とんでもない惨事を招きかねないしな。

しばらく車を走らせているとサービスエリアの標識が見えた。運がよかった…ウン…意識するな!意識したら出る!
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