神の卵を授かりし鳥
「私に必要な物だったらしいが、その必要性をまだ知らない」

「それは…難儀だな」

「ああ」

イノシシとの臨戦態勢が解けると、不思議と私の男魂も鎮静化した。今までのハイテンションは何だったんだ?

「娘さん」

「えっ!今度は娘さんなの?私にはちゃんとした名前があります。杉山薫って名前が」

「なら、杉山君と呼ばさせてもらうよ。それでだな杉山君、私のマンションに来ないか?」

「それは……どういった趣旨からくる発言なんだオジサン」

「話しの途中で終わってしまったけど、杉山君は死ぬほど家には帰りたくないんだよな」

「まあ、そうだけど」

「死ぬのは明日でもいいんじゃないのか?私は杉山君の脳みそに興味があるんだよ。今日死なれたらもったいない。よかったら落ち着いた場所でもっと話しがしたいが…どうだろうか」

「私の脳みそ?」

「そうなんだよ」

「うーん。14x + 15=71…。14x + 15=71…。14x + 15=71…」

これはまた、古い方程式を持ち出してきたもんだ。
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