ヤサオトコ

 (いっそ、みんな捨てようか)


 栗崎は思った。


 (いや、それは不味い)


 もう一人の栗崎が、それを打ち消した。


 栗崎はプレゼントの事を、それ以上考えたくは無かった。
 というより、それらを見たくも無かった。


 (千通を辞めなければならない)


 (これから先、どう生きる?)


 栗崎は、思いを切り替えた。


 (公園であの男のように生きようか)


 (駄目だ。俺には、到底出来ない)


 (では、どうする?)



 栗崎が冴えない頭で、あれこれと自問する。

 その時、携帯に電話が入った。










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