ヤサオトコ


 特製。



 この言葉は、魔法の呪文のようで、栗崎の好奇心をそそった。


 房江はカップに入れたお好み焼きの具を運んで来た。
 何の変哲もない。


 普通も普通。
 それも、カップに2杯。


 (どこが、特性なんだ)


 (チェッ。期待して損をした)

 
 栗崎が思わず舌打ちをした。


 栗崎は房江に向かって、心の中で、『超普通』と言った。
 房江は澄ました顔をして、カップの具を、スプーンで混ぜている。


 ジュー。


 鉄板の上に、カップの具が注がれる。







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